この記事は、
・英語を使った役を演じたい!
・英語を武器にした俳優になりたい!
こんな熱い想いをお持ちの方に向けて俳優用の英語勉強方法を書いていきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
英語のスピーキング力を伸ばす勉強方法3つ
どうも俳優をやっているヒロユキです。
僕は今年で俳優歴13年目になります。事務所に所属していないこともあり大きい作品には出ていませんが、それでもTVドラマ、映画、舞台、ラジオドラマ(製作、脚本、主演)など色々な媒体に出演してきました。
また、この13年間「演技とは」ということを考え続けてきました。その間にスタニスラフスキーシステム、リーストラスバーグメソッド、マイケルチェーホフテクニークなど様々な海外の演技論も学び身体に落としてきました。
また、30歳のころバックパッカーとして40か国ほど旅をしてきました。
このとき半泣きになりながら、ほとんどしゃべれない英語でコミュニケーションを取り続けたおかげで、その後イギリスの銀行で電話・メールを英語で対応するバイトをこなせるくらいにはなりました。
さて、
「英語を使って、もっと役の幅を広げたい!もっとチャンスをつかみたい!」
とても良い考えだと思います。
日本国内でも、英語が話せる日本人俳優の募集は実はそこそこあります。
しかし、英語が話せる日本人(とくに俳優)はめちゃくちゃ少ないです。
だから、一つの役に数十人が群がる日本語の普通の役を奪い合うより、かなり優位なポジションで戦うことができます。
日本人俳優が英語を使って仕事をするのは、ビジネスで言うブルーオーシャンというやつです。
どこで英語が話せる俳優のキャスティングをしているかは、こちらの記事で詳しく解説したのでご覧ください。
上の記事内でも書きましたが、日本国内の英語が使える俳優募集案件では、英語力全体を高める必要はないと僕は考えています。
英語力は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つに分類できます。
この中で、俳優である僕たちに必要なのはスピーキング能力だけです。
理由については、上の記事で詳しく解説してあります。
しかし、スピーキング能力だけは、ネイティブレベルの英語力を持つ必要があります。
日本語なまりの英語が話せる程度では、あなたの俳優としての強みにはなりません。
その程度のレベルならいっぱいいるからです。
「英語の役は、こいつに任せておけば安心」
この立ち位置を確保しましょう。
そうすれば、英語関連のキャスティングを総取りすることができます。
この記事では、俳優にとって大事な英語のスピーキング能力をアップする勉強方法を3つ紹介していきます。
どれもすぐに実践できる方法です。
この記事を読めばすぐに、あなたの「英語が使える日本人俳優」としてのキャリアがスタートできますよ。
それでは、さっそく学習方法を見ていきましょう!
英語のスピーキング力を伸ばす勉強方法3つ
僕が紹介するスピーキング力を伸ばす勉強方法は以下の3つです。
①モノマネ 超最重要
②発音矯正youtube動画を見る
③英会話レッスンに通う(オンラインでOK)
この記事は、俳優が英語のセリフをネイティブレベルで話せることを目的としている記事です。
だから一般的に言われる「口をついて英語が出てくる」ようなスピーキング能力の向上については無視しています。
なぜなら、英語が話せる日本人役をつかむためには、そこまでの英語力は必要ないからです。
あなたが話すべき英語は全て台本に載ってますからね。
もちろん、口をついて英語が出てくるようになれば、さらに良いことなのは間違いありません。
ただそれには、あなたの脳の習慣から変えていかなければいけません。
考え事も英語でできるくらいのレベルが必要です。
時間と労力がとてもかかります。
なにせ、アメリカに留学しても英語がしゃべれない人って結構いますからね。
この記事では、
「台本に書かれている英語のセリフだけはネイティブレベル。受け答えは旅行会話程度」
これを目指していきます。
モノマネ
まずは、モノマネです。
これが最重要。
実際、これさえできれば他二つはやらなくてもなんとかなります。
そして、このモノマネは英語力だけでなく演技力向上のためにも使えるので、俳優からみたら一石二鳥の練習です。
・・・と言ってもやり方は簡単なのでご安心ください。
あなたがやるべきことはただ一つ。
あなたが好きな海外俳優のセリフを完コピ(完全コピー)してください。
これだけです。
文字にするとたった一行ですけど、なかなかすぐには身につきません。
どうすれば、その海外俳優の声の太さが出せるのか、喉のどの部分に音を当てればいいのか模索する日々が続くはずです。
なぜ、この練習が良いのか理由はシンプルです。
ターゲットとした海外俳優と全く同じ発音、同じ声の太さ、同じ抑揚で話すことができれば、そのセリフはネイティブレベルだからです。
英語の難しい理論は全てすっとばして、ネイティブと同じように話せたら当然ネイティブレベルですよね。
それだけ。
セリフをネイティブレベルに話せるスピーキング力に絞っているので、めちゃくちゃシンプルです。
モノマネの全体的な流れは以下の通りです。
モノマネの概要
①一つセリフを完コピする。(一番時間がかかる)
②同じ俳優の他のセリフをいくつも完コピする。(話し方のクセや声の太さなどを身体になじませる)
③あなたの演じる役のキャラクターに合わせて、調節する。
一つ目のセリフを完コピするのが一番時間がかかります。
一人の人間の特徴をつかむのって、結構大変です。
そして、一つのセリフを完コピできたら、別のセリフもモノマネしていきます。
一度ターゲットとなる俳優の声の特徴をつかんでいるので、2つ目以降のセリフに関しては、習得は早いです。
同じ要領で、ターゲットとなる海外俳優のセリフをいくつもいくつもインプットしていきます。
こうしてインプットを続けていくと、いざ、あなたが英語を話す役を演じる時に、その海外俳優の話し方のクセ、抑揚、声の太さ、発音が自由自在に出せるようになっています。
あとは、あなたが演じる役のキャラクターに合わせて、若干調節して完成です。
どの役も、あなたがモノマネした海外俳優の英語をベースにするというわけです。
一から英語を習得する必要はありません。
この方法で一番大事なことは、「完コピ」です。
ちょっと似ているな程度のモノマネだと、実際にどれくらいのレベルの英語を話せているのか判断できません。
毎回ネイティブにチェックしてもらわないといけません。
しかし、完コピ状態まで持って行けば、ネイティブにチェックしてもらうまでもなく、その発音はネイティブレベルのはずです。
だって、ネイティブの俳優の英語を完全コピーしているんですから。
もちろん、完コピと呼べるレベルに至っているかの判断は、それぞれの役者の判断に委ねられます。
でも、ボイスレコーダーを使うことで、自分が納得できるレベルの完コピまで持って行くことができます。
やり方はこうです。
モノマネの具体的なやり方
モノマネの具体的なやり方
①.目標とする海外俳優のセリフを聞く(10秒くらいのセリフ)
②.その英文は丸暗記する
③.そのセリフを声マネして言い、それを録音する
④.録音をチェックして、どうすればもっと似せられるか調整する。
⑤.①と③と④を数百回繰り返す
⑤の数百回繰り返すというところが、体育会系です(笑)
でも、僕は実際にこの方法で役作りをしました。
ちなみに繰り返した数は数千回です。
それがこちらです。
これは、アルパチーノ主演の「セントオブウーマン」という作品のラストシーンを演じたものです。
半分模倣、半分演技です。
この演技をするために、ボイスレコーダーアプリを毎日毎日使って、アルパチーノの声と自分の声を聴き比べ続けました。
役の内面作りも含めて3ヶ月くらいかかったかな・・・・・・
このモノマネの練習に「こうすると上手くいくよ」というものは、残念ながらありません。
とにかく、録音、それを聴く、録音、それを聴く、たまにオリジナルのセリフも聞いて確認するを何百回も繰り返すだけです。
ただ一つアドバイスできるとすれば、僕が一番このモノマネで意識したのは、発音よりも声の太さでした。
声の太さ
アジア人と西洋人の大きな違いとして、「声の太さ」があると僕は思っています。
アジア人は基本的に声が細いです。
喉の上から口の周りでしか声を出していないイメージがあります。
その点、西洋人(とくに男性)は声が太く、喉の下の方から声を出しているように感じます。
このモノマネの練習で一番意識したことが、「どうすれば西洋人の声の太さを出すことができるのか」、「音を喉のどの部分に当てれば似せられるのか」ということでした。
あなたがモノマネしたいターゲットの俳優によっても、正しい声の出し方は当然変わりますので、答えはご自身で探していただくしかありません。
数をこなす中で見つけていきます。
発音矯正youtube動画を見る
スピーキング力を伸ばす2つめの方法は、発音矯正youtube動画を見ることです。
英語は、国によって、州によって、発音がかなり変わります。
アメリカ、イギリスもそうですし、インドやシンガポールも全然違う。
アメリカ国内でも州によって、方言がだいぶある。
まず、あなたがどこで話されている英語を学びたいかを決めましょう。
「アメリカ英語も、イギリス英語も全部覚えたい!」とごっちゃまぜでやると英語が下手に聞こえるだけです。
たとえば標準語に、大阪弁と東北弁が混じった言葉を使う外国人がいたら、
「日本語上手いけど、おもろいな」
と思いますよね。
海外の人も同じように思います。
標準語なら標準語だけ。
大阪弁なら大阪弁だけ。
と、どこの言葉を話すか決め打ちしましょう。
もし、よくわからないなら、ロス訛りと呼ばれるロサンゼルスの英語が良いと思います。
なぜなら、ロスにはハリウッドがあるので、その後の展開が容易だからです。
又は、ニューヨーク。
なんだかんだ言って世界の中心です。
それにニューヨークを舞台にした作品も多いので、作品を探すときも苦労しません。
1つ目でお伝えしたモノマネをする人物に関しても、アメリカ人なのかイギリス人なのか、出演している作品では、どこの方言を使って話しているのかは必ずチェックしてください。
海外ドラマの中からモノマネしたい俳優を見つけられたらラッキーです。
ドラマなら舞台は基本的に変わらないので、その地域の生の英語を大量に練習できます。
映画だと作品ごとにバラバラですからね。
さて、どこの地域の英語を話したいか決めたら、youtubeで検索しましょう。
「地域名 英語 発音」または「english pronunciation」などの検索をすると、親切に英語の発音を教えてくれる動画が大体ヒットします。
例えば、僕はこの動画で練習しました。
アメリカ英語のリンキングの学習にとても役立ちます。
たとえば、”what if” という2単語を見てみます。
この場合「ホワット イフ」と読むのではなく、whatの最後のtの音がdに代わり、次のiとリンキングします。
つまり、一単語に直すと “wadif” (ワディフ)こんな発音になります。
こういった、発音の変化や、音が消えるアメリカ英語独特のルールを、赤ペンで細かく教えてくれるのでとてもわかりやすいです。
アメリカ英語を学びたいならこのチャンネルおすすめです。
他にも英語教えます系動画はいろいろあるので、探してみてください。
英会話レッスンに通う
スピーキング力を伸ばす3つ目の方法は、英会話レッスンに通うです。
オンラインでも全く問題ありません。
俳優が役をつかむためだけなら上二つの練習だけでも良いのですが、正直、はっきり言って、実際のところ、、、飽きます。
一人閉じこもって、コツコツコツコツモノマネと発音の練習はめげます。
僕はめげました。
そこで、僕は英会話カフェに通って、英語を話すというのも同時に行っていました。
あの時はまだコロナも起きてませんでしたしね。
感染のリスクを冒してまで行く必要はないと思うので、今ならオンラインで構いません。
とにかく誰かと話すこと、そして練習の成果を発揮できる場所をつくることで、家の中でのコツコツ練習も続けられます。
それに、英会話レッスンに通うことで、役をつかむだけでなくしっかりした英語を身につけることができます。
それこそ「口をついて英語が出てくる」のも可能です。
ちょっとメインの話題からは離れますが、経験から言うと、レッスンに通うだけではそういう英語ペラペーラな状態にはなれません。
レッスンで英語を聞いて、話して、そして「家に帰ってから復習する」のを絶対に繰り返す必要があります。
僕は、ほぼ毎日1年半通っていましたが、途中から英語力が頭打ちになった感じがありました。
それは、僕が家で復習せずに、毎日気分転換に話をしに行っていただけだったからです。
だんだんと、自分の知っている単語や慣れている文法しか使わなくなってきます。
そして最終的には、自分が楽に使える英語しか話さなくなりました。
ですから「英語力を磨く」という目標があるなら、家での学習は絶対必要だと思います。
通う場所はどこでもいいんですが、コロナ禍なので、オンラインが良いと思います。
例えば、ここ。
オンライン英語コーチ「スピークバディ パーソナルコーチング」
オンラインで、スピーキングに特化したプログラムを提供しています。
スピーキング特化なので、モノマネの練習の成果発表もここでできます。
「この俳優みたいにしゃべりたいから、今練習してるんだ。聞いてくれ!」
と言えば、発音とかチェックしてくれます。
パーソナルコーチなので、1対1で教師が面と向かって教えてくれるのも利点です。
価格を抑えたい方はこっち。
・月額1,078円~グループレッスン受け放題の英会話【みんなの英会話】
安くてオンラインレッスン受け放題。
グループレッスンですが、とにかく安い。
安ければ無理せず続けられます。
それにレッスン受け放題なので、気分転換にも使えるし、新たな友達もできるかも。
あくまでモチベーションを上げるための補佐としてレッスンを使うならこっちがいいかもです。
まとめ
この記事では、英語のスピーキング力を伸ばす方法を3つお伝えしました。
①モノマネ
②発音矯正youtube動画を見る
③英会話レッスンに通う
です。
特にモノマネは大事です。
ネイティブの海外俳優を完コピすることで、あなたのスピーキング力もネイティブレベルになります。
ここに、「文法が~」とか、「単語覚えないと~」とか、余計なことは入ってきません。
ただ、完コピさえできていればいい。
コツコツやり続けるので、楽な道のりではないですが、俳優ならできますよね?w
モノマネの概要
①一つセリフを完コピする。(一番時間がかかる)
②同じ俳優の他のセリフをいくつも完コピする。(話し方のクセや声の太さなどを身体になじませる)
③あなたの演じる役のキャラクターに合わせて、調節する。
モノマネの具体的なやり方
①.目標とする海外俳優のセリフを聞く(10秒くらいのセリフ)
②.その英文は丸暗記する
③.そのセリフを声マネして言い、それを録音する
④.録音をチェックして、どうすればもっと似せられるか調整する。
⑤.①と③と④を数百回繰り返す
次は、youtubeで発音矯正です。
おすすめは、Rachel’s English。
赤ペンで、アメリカ英語の独特なルールを教えてくれます。
「あ、こうなってるのか」という発見が、彼女のどの動画をみてもあります。
そして、t が d になりがち。
最後は、英会話レッスンに通うです。
一人で練習してると、どうしてもモチベーションが下がってきてしまいます。
途中で練習を止めてしまうのはもったいない。
この時、気分転換ができる場所があるのは心強いです。
しかも単純に、誰かと英語を話すのは楽しい。
役をつかむためだけじゃなく、本当に「英語が口をついて出てくる」状態になるのにも、独学だと厳しいですからね。
オンラインでもいいので、なにかしらレッスンに通うと良いです。
オススメはこの二つ。
オンライン英語コーチ「スピークバディ パーソナルコーチング」
オンラインで、スピーキングに特化したプログラムを提供しています。
スピーキング特化なので、モノマネの練習の成果発表もここでできます。
パーソナルコーチなので、1対1で教師が面と向かって教えてくれるのも利点です。
価格を抑えたい方はこっち。
・月額1,078円~グループレッスン受け放題の英会話【みんなの英会話】
安くてオンラインレッスン受け放題。
グループレッスンですが、とにかく安い。
安ければ無理せず続けられます。
それにレッスン受け放題なので、気分転換にも使えるし、新たな友達もできるかも。
さて、僕のツイッターでは、ブログとは少し違ったテイストで演技や映画のつぶやきをしています。
ブログほど本腰を入れずに、秒速で読めてちょっとタメになるようなことをつぶやいています。
#シドアンドナンシー#ゲイリーオールドマン の出世作になるのかな?
— 俳優で旅人 ヒロユキ (@hir_o_o_o_o_) September 4, 2019
つーか、このキャラクターライゼーション(外的役作り)神でしょ!ここまで本人に似るか?
参考画像選ぶのも、あれ?これ本物?って迷った。
未見の人は、特に最後の方にシド(ゲイリー)が歌うマイウェイを聞いてほしい。#映画 pic.twitter.com/BTbxG2VpVK
演技力の要素の一つに「意識の方向」というのがある。日常生活と同じように、舞台上やカメラ前でも意識を向けることができるか。
— 俳優で旅人 ヒロユキ (@hir_o_o_o_o_) May 21, 2021
上手い俳優は皆できてる。
具体例を上げると、#ゴッドファーザー Ⅰのマイケルがトイレで銃を探してから撃つまでのシーン。
ここは意識がパッパッと入れ替わってる。 pic.twitter.com/OrH1gscvMw
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