俳優歴11年の男が語る!緊張しないで本番に臨むための2つのアプローチ-前半-

俳優歴11年の男が語る!緊張しないで本番に臨むための2つのアプローチ-前半-

この記事では、心や感情を扱う場合、本番に焦点を絞ってコツコツ積み上げていくのが正しいとは限らないんだよって話をしていきます。

別の記事(緊張のとり方その3)でお話しした、

ゴールを決めたらゴールのことを一旦忘れて、目の前のことに集中

を具体的に解説した内容となります。

最初に結論を書きます。

役作りの段階では全く別の2つのアプローチをしていきます。

はい、どうもこんにちは。俳優で旅人ヒロユキです。

最初に、本番で上手くいっているイメージをもって、それに向かってコツコツ準備していってはいけないと言いました。

それは心を扱う場合は、準備通りに心が動かないことが多々あるからです。

緊張がまったくない状態で、発表してる、告白してる、スピーチしてる。確かに理想ですけど、そういうのをイメージして、本番で緊張しなかったことありますか?

筋肉の動かし方と違って、相当強い自己催眠がかけられないと、成功へのイメージに向かって準備しても本番には使えません。

では、どうするか。

本番に向けて、目標のめっちゃ下とめっちゃ上のアプローチを交互に繰り返していきます。

どういうことかと言うと、

本番で最高のパフォーマンスを出せる状態を前回と同じく100mのハードルだとたとえると、

10cmぐらいのハードルを飛んでみて、微かな心の声に気づくことと、

1000mの高さのハードルをむりやり越えて、自分の殻をぶっ壊すこと

この両方を交互にやっていって、最終的に100mのハードルを越えられるよう調整していきます。

ちょっとここからは、俳優の役作りを例に語っていくので、皆さんは皆さんの目標にしていることに置き換えて聞いていってください。

10cmの小さなハードルを越えるとは

まず、この10cmの小さなハードルを越えるというのは、俳優で言えば、役のキャラクターもセリフも入れず、自分自身が、その設定の中に立っていたらどう動くかなということをやってみることです。


部屋に帰ってきて、奥さん、または旦那さんに、ただいまーっていう。で、ご飯を食べる。というシーンがあったとして、普段の自分だったらどう動くかなってやってみる。


まず、ドアを開けますよね・・・

ちょっと待った!

そのドアの鍵っていつもどこのポケットに入ってます?それとも、財布の中に入れてたりしますか?鍵回すのは右回し左回し?

ようやく、ドアを開けます。玄関です。靴脱ぎます。ちゃんとそろえて脱ぎますか?いや、その前に玄関についてまずどこに目を向けるでしょうか。


帰ってきたら、奥さん、または旦那さんがおかえりーって言ってきてくれます。その表情はどうでしょう?曇ってますか?朗らかですか?何か言いたそうですか?


こういう小さなこと一つ一つに意識を持っていきます。で、この玄関を開けてただいまって言うわずか10秒にも満たないシーンを何回も何回も繰り返します。

もっと言えば、

鍵をあけるその動作だけを何十回と繰り返します。

こうすることによって、自分の身体が、この一連の動作はいつも行っていることなんだと覚えていきます。つまり慣れですね。
そうすることによって、動きにうそがなくなってくる。普段からその家に住んでいて、帰ってきたら右のポケットから鍵を取り出して、右回しで鍵を開けて、靴は並べずに脱ぎ、
おかえりの声の人の顔を見て今日の家の様子を探るキャラクターができてきます。

視聴者から見ても、なんら違和感のない動き。あ、演じてるなとは思われない。この人いつもこうなんだろうなって思われる動きになってきます。

これが10cmのハードルを飛ぶということ

この場合、目標の100mのハードルは、ここに役のキャラクター、セリフ、役の過去、そのときの状況・設定などが含まれてきます。

スピーチの準備をする方を例にとると、聴衆の前で、緊張せず、たまに笑いも取って、堂々とスピーチできるのを100mのハードルだとするならば、

10cmのハードルは歩いてきてマイクの前に立って口を開く。これくらい。


この動きだけを何十回も繰り返していって、おお、こいつスピーチ慣れてんなって思わせるくらい、自分の体に慣れさせます。

ハードルを低く始めるのは歯車を合わせることと覚えてください。

だいぶ長くなってきたので、1000mのハードルを無理やり超えるやり方は次の記事で説明します。次の記事では、10cmと1000mのメリットデメリットもまとめていきます。

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