演技に直接関係ないけど、演技力が上がった気になる漫画6選

演技に直接関係ないけど、演技力が上がった気になる漫画6選

この記事は、

・練習のやる気を起こさせる漫画ないの?

・むしろ読むだけで演技力上がる漫画ないの?

こんな疑問をお持ちの方に向けて書いていきます。(気持ちはめちゃくちゃ良くわかる)

この記事を読むとこんなことがわかります。

演技の練習を早くやりたくてたまらなくなる漫画がわかる!

前に立ちふさがる壁をぶっ壊すヒントをくれる漫画がわかる!

どうも俳優をやっていますヒロユキです。

今年で俳優歴13年目。事務所に所属していないこともあり大きい作品には出ていませんが、それでもTVドラマ、映画、舞台、ラジオドラマ(製作、脚本、主演)など色々な媒体に出演してきました。

また、この13年間「演技とは」ということを考え続けてきました。その間にスタニスラフスキーシステム、リーストラスバーグメソッド、マイケルチェーホフテクニークなど様々な海外の演技論も学び身体に落としてきました。

さて、いつもは長々と演技論や演技テクニックについて語っていますが、この記事は息抜きのような内容です。

題して「演技に直接関係ないけど、演技力が上がった気になる漫画6選」。

実は僕は漫画を読むのが大好きで、よく漫画喫茶にこもってひたすら読んでたりします。

行き過ぎて、その漫画喫茶の店長とライン交換するほど。

あと、初めて行くカフェに漫画が並んでいる棚があったりしたらテンションアップ!常連になる可能性もグンと上がります。

今回はいろいろ漫画を読んできた中から、「演技関係の漫画じゃないけど、練習のやる気アップにつながった!」「あ、これ、めちゃくちゃ良い芝居ができた時の感覚だ!」など、意外な発見がある漫画をご紹介します。

演技関係なくどれも普通に面白いです。

肩の力を抜いて楽しんでいって下さいね。

演技力が上がった気になる漫画6選

1ブルージャイアント

あらすじ

ジャズの魅力に憑りつかれた男、サックス奏者大(だい)。

物語は彼が高校生の頃から始まって、東京、海外と自らのジャズをやりにどんどん大きい舞台に立って行く。

彼の人生のすべてはジャズで始まってジャズで終わるくらい、頭の中はジャズのことだらけ。

雨の日も雪の日も、サックスの練習を欠かさない。

演技に通じそうな熱血ポイント

情熱!努力!練習!!

とにかく熱い!演技にかぎらず夢を追っている人にはみんな刺さるんじゃないかな。

才能ではなく、とにかく努力!努力!努力!!!

どんなに自分が努力してると思っていても、この主人公の大には適わない。

もっとやらなきゃ!と胸が熱くなります。

練習のやる気が起きないときには、この本が最高の治療薬です。

2ブルーピリオド

あらすじ

不良(?)仲間と朝まで酒を飲み、でも学校は休まず出席し、テストの点数も良い。

周りと上手く合わせることが得意な矢口八虎。

そんな彼が高二になって急に美術に目覚める。

自分には才能がないと認めながらも、そして人に合わせるばっかりで自分自身の個性が無いと悩みながらも、東京藝大合格を目指す。(その先もある)

演技に通じそうな熱血ポイント

ブルージャイアントと同じく、これもやっぱり才能より努力しまくる漫画。

ただ、こっちの八虎の方が悩むポイントが人間らしく、僕らも感情移入しやすいと思います。

ブルージャイアントの大は、ちょっと超人的ですからね。

絶対的な正解のない中、自分なりの解決策を模索し続ける姿は、役作りしているときの僕らに通じます。

そして、悩むところも同じ。

「あいつは才能があっていいよな」とか。

僕が一番心に響いたのは、東京藝大入試のときの言葉。

「同時に存在するんだよ
絶対に受かりたいって気持ちとさ
全員殺したいって気持ちとさ
合格なんてどうでもいいからこの絵を描かせてくださいって気持ちが」

そうなんだよ。同時に存在するんだよな。

3バクマン。

あらすじ

絵の上手い真城最高(サイコー)と発想力に長けた高木秋人(シュージン)が一緒に漫画を作っていく物語。

中学3年生から漫画づくりを始め、駆け上っていく。

ネタを生み出す苦悩、漫画作りの過程、そして絶え間ない努力、ライバル・恋人・仲間・編集者など人間関係含めかなりリアル。

持ち込む会社も週刊少年ジャンプと実名を使っています。

それでいてライバルの存在に奮起する様などは、いかにも少年ジャンプっぽく熱血。

演技に通じそうな熱血ポイント

なんか不思議なほど、俳優の心理と、サイコーとシュージン二人の漫画家の心理が一致します。

俳優も演技力が高ければ売れるわけじゃない。

売れるためには売れる努力をしなければいけない。

絵を描くサイコーは、まず週刊少年ジャンプ(集英社)が好む絵作りを行うところからスタートします。

そのあとも、自分の描きたいものと世間が求めているもの(具体的にはわからない)の狭間でもがく姿にすごく共感できる。

自分のやりたいようにやって上手くいったら最高だけど、世界はなかなかそうなってないですよね。

設定一つ一つはリアルで、かつ、漫画家という難しいジャンルながらもジャンプらしい読者が燃えるポイントも抑えていて、本当に上手い作品だなと思いました。

この漫画も、「もっと俺がんばらなきゃ!」と奮起させてくれます。

ちなみに、BAKUMANというこの表紙の文字を下3分の1を手で覆い隠すと、「RAKIIMAN(ラッキーマン)」と読めます。

なので、ラッキーマンの作者がこの大場つぐみなのではないかと一部ではうわさされています。

ちなみにDEATHNOTEの作者もこの方です。多才。

4ちはやふる

あらすじ

百人一首で戦う高校生達の物語。

少女漫画のはずなのに、中身は熱血スポーツ漫画。

努力、友情、勝利とジャンプ顔負けの熱い戦いが繰り広げられる。

主人公は、日本の女性競技かるたトップのクイーンの座を目指す綾瀬千早。

彼女と小学校の時幼馴染だった、真島太一と綿谷新の恋の三角関係(言い方古い)もあり、男性にも女性にも人気。

演技に通じそうな熱血ポイント

僕がこの作品で一番好きなのは、特別な才能を持つ主人公ちはやと、ちはやに恋する特別な才能を持たない太一の関係です。

ちはやは耳が良く、読手の読み始めの一音に満たない半音でどの札が読まれるかわかります。

例えば「か(ka)」だったらkの音で動き出せる。

相手より早く札をとるこの競技では、相手より早く反応できるこの能力は圧倒的。

スランプもありましたが、基本的にちはやはずっと強いです。

対して、そんなちはやのことが好きな太一にはそういう特殊能力はありません。

記憶力がめちゃくちゃ良いという、これも百人一首に有利な能力はありますが、ちはやほど絶対的なものではない。

ちはやが好きで、なんとか肩を並べたい、勝ちたいと努力をしますがどうしても彼女を超えられず苦しむ太一。そして恋のライバルの存在も。

こういった恋愛要素も楽しめますが、僕の一番の「燃え」要素はやっぱり才能を持つ者に対し、持たないものがどう戦うかです。

太一にめっちゃ共感できる。

1巻から最終巻まで3周するくらいは好きな漫画です。

5BECK

あらすじ

The・バンド漫画。

平凡な中学生コユキは、ひょんなことから出会った2つ年上の竜介達とバンドを組むことに。

もともと音楽をやったことなどまるでなく、ギターも弾けないコユキだが、実は天性の歌声を持っていた。

と、設定だけ聞くと嘘くさいが、バンドメンバー同士の交流・いざこざ、新曲づくり、金、バイト、レコーディング、フェス等、音楽にまつわるあらゆる要素が確かな温度感をもって描かれている。

全てのキャラクターが立っているし、展開も最後まで面白い。

なんというか、ほんと普通に面白い。

演技に通じそうな熱血ポイント

この漫画のもっともすごいのは、漫画なのにライブシーンで本当に音楽が聞こえているかのような描写!

自分もライブに参加しているかのような興奮を味わえます。

そして、天性の歌声を持っているという設定のコユキのソロパートは鳥肌もんです。

漫画は音が聞こえないはずなのに、身体で感じられるのは本当にすごい。

こういうなんかわかる。なんか感じる。というのは、ロシアの演出家:マイケルチェーホフのアトモスフェアという練習にもつながります。

オススメ。(僕は全巻持っています)

後、もう一つ僕が好きなポイントは、かわいい子は本当にかわいく描くし、そうでない女性ははっきり不細工に描くところ。

このハロルド作石という作者の他の作品も同じですが、はっきりとデフォルメして美醜を描き分けます。

忖度しない感じが好きです。

ROCK。

6バガボンド

あらすじ

剣豪・宮本武蔵の話。

ご存知スラムダンクの作者が、史実に独自の解釈を加えて描く。

最初の数巻は、たけぞうと呼ばれるヤンチャな村の男が、剣を片手にどうやって成り上がっていくかという雰囲気。

しかし、だんだんと様相が変わってくる。

とくに佐々木小次郎が表れてからは、「戦うこととは」「強くなるとは」「生きるとは」のような精神面にフォーカスが当てられる。

今まで紹介してきた漫画のような熱血な展開ではなく、静かに続きが気になるような書き味の漫画。

ただ残念なことに、2014年に37巻が発売されて以降なかなか38巻が発売されず、このまま終わってしまうんじゃないかという不安がある・・・

はやく続きが読みたい!

熱血ポイント

この漫画を、演技力が上がった気がする漫画にランクインした理由は、佐々木小次郎が表れてからのストーリーによります。

あらすじにも書いた通り、途中から精神面にフォーカスが当てられます。

この心理描写、とくに武蔵が剣を振るうときの感覚が、びっくりするくらい演技するときの感覚に似ているんです。

これは、僕だけがたまたまそう思っているわけではなくて、役者仲間同士でも「バガボンドのあれさぁ」と話題にのぼるくらいです。

剣と身体が繋がっている感覚、「こうきたらこう動く」みたいなのが、役と自分が繋がっている感覚に本当に似ています。

そしてさすが作者の井上先生、的確にセリフと絵でそれを表してくれます。

読者によっては、精神面の描写が強すぎて後半はつまらないという意見もあります。

でも役者をやっている人には、後半こそ琴線に触れる部分があるのではないでしょうか。

ちなみに、バガボンドは名言が多いです。

熱血という感じではなく、静かに血がたぎる感じ。

「自分はどう生きるか」を突き付けられている感じがします。

惜しくもランクインならず。でもこの2冊も面白いよ。

熱い将棋漫画

あらすじ

ハチワンダイバー。

賭け将棋で生活費を稼ぐ菅田健太郎。

彼はもともとプロを目指していただけあって、将棋が強く、賭け将棋の相手がいなくなってしまう。

そのとき「アキバの受け師(この画像の女性)」の異名を持つ凄腕将棋指しがいると聞き、戦いにいく。

彼女はとても強く、菅田はコテンパンにされてしまう。

その日をきっかけに、また強さを求める熱い将棋の世界に舞い戻る。

熱血ポイント

実はこの漫画が演技につながる気はあまりしません(笑)

ただ将棋の戦いがとても熱く、のめり込むように読んでしまいます。

独特な巨大なコマ割りや、名言が連発するのも熱さを加速!

その熱に触発されてあなたも「演じたい!」と思うかもしれません。

今回僕がこの作品を紹介することにしたのは、最終巻近くで菅田の師匠(鈴木大介)が言ったセリフが僕の心に刺さったからです。

正確なセリフは覚えていないのとググっても出てこなかったので、大体の意味になりますが、

「僕が将棋を打っても誰のためにもならない。でもいいだろ。許してくれよ。これだけ苦しんでるんだから」

この言葉がすごく心に響きました。

自分に置き換えたら、

「表に出ない俳優なんて、誰かのためになっているとは言えない。

なにか人の役に立つものを作り出してるわけじゃないし。

でも、これだけ一つの役を作り出すのに苦しんでるんだから、今世はこれで許してくれよ」

という感じ。

めっちゃわかる。

でも残念ながらググっても出てこないということは、他の人の心にはヒットしなかったようです(笑)

熱い相撲漫画

あらすじ

火ノ丸相撲。

小学校の時、次代の横綱候補だった潮火ノ丸が、高校になってある弱小相撲部に入部するところから物語は始まる。

中学時代は体格のハンデにより、無名の存在になってしまっていた。

火ノ丸の成長、そしてその仲間の成長を描いた物語。

王道も王道。

王道のスポーツ漫画。

相撲は、武器も防具も持たず、ただ己の身体を鍛えて相手と戦う。

しかも他の格闘技と違い、体重による組み分けがない。

小柄な体でも、力、技を磨き巨大な相手に立ち向かう火ノ丸を自然と応援してしまう。

熱血ポイント

漫画としては、もう普通に面白い。

途中で止められず一気に読んでしまう。

物語全体を通して考えると、面白いけれど演技に直接は関係してこないかな・・・。

ただ、詳しくはネタバレになるから言えませんが、この漫画の後半で主人公の火ノ丸の性格が変わってしまうところ。

この箇所が僕に影響を与えました。

ネタバレせずに解説するのは難しいですが、一つのことを突き詰めていく人間は、一度は陥る思考なんじゃないかと思う。

「これは絶対こうだ!」みたいな凝り固まる感じ。

漫画の中でも、自然と少しずつ火ノ丸が自身の考えに凝り固まっていきました。

僕自身の影響で言うと、僕はこのシーンを読んで、半年以上前に作った役が抜け切れていないことに気がつきました。

半年間どうも生きにくいなと思ったら、「あ、前の役の性格抜けてなかったのか」と。

おかげで、元の自分に戻ることができました。

気がつくと本当にふっと肩が軽くなるんですよね。

あなたも今、なにか上手くいかないなと思っているのであれば、なにか気づきがあるかも。

この漫画にかぎらず、どの漫画も人間の極限を描くことが多いです。

単純に、その方がストーリーのアップダウンが明確になり、盛り上がります。

そして、同じく役者も人間の極限を演じることが多いです。

物語を作る漫画家は、映画や舞台で言えば、脚本家。

役者と同じ目線ではないですが、僕らも漫画のキャラクターの極限から感じるものはあります。

それは、あなたと似ている部分なのかもしれないし、あなたが羨ましいと思う部分なのかもしれないし、あなたが目を背けようとしている部分なのかもしれません。

そのいずれにせよ、表面化されない想いに気がつくことは、あなたの役作りが一歩深く入れるようになったことを意味します。

表面化されない想いって、うんうん唸って考えても出てこないですからね。

気がつかせてくれる外部の刺激が大切。

それを楽しい物語とともに気がつかせてくれる漫画ってやっぱり・・・良いですよね。

まとめ

今回は、「演技力が上がった気になる演技関係以外の漫画」という謎な切り口で漫画を紹介しました。

演技漫画なら、「ガラスの仮面」や「アクタージュ」など俳優目線で見ても面白いマンガはあります。

また単純に面白いマンガも、言うまでもありませんが山ほどありますよね。

演技には全く影響を及ぼしませんが、個人的に

「魔法陣グルグル」

「修羅の門」

「西森作品(今日から俺は、天使な小生意気等)」

「タイム涼介作品(あしたの弱音、アベックパンチ)」

なんかが好きです。

同じく好きな人、どこかで酒を酌み交わしながら話し合えたらいいですね。

さて、演技って、練習の成果が目に見えてわからないからモチベーションを保つのが大変です。

「今日くらいはまあ練習さぼってもいいか」

なんて考えてしまう。

そんな日は、上にあげた漫画をカンフル剤にして、やる気を取り戻しましょう。

「もっとやんなきゃ!さぼってる場合じゃない!!」

ってね。

テンション上げる用に、いくつか手元に置いておくのが良いと思います。

僕も、漫画喫茶や、漫画が充実してる喫茶店に通って読破したものが結構あります。

だからもう読んだんだけど、ブルージャイアントやバクマン。は大人買いして部屋に置こうかなと考えています。

両方ともテンション上げるのには最適。

まだ未読でしたら、とりあえずどちらも3巻まで読んでみてください。

そこで、続きを読むかどうか決めたらどうでしょう?

さて、このブログ。

演技に関係ないけど、演技力上がるんじゃないかシリーズの記事が実はもう一つあります。

良かったらこちらもご覧ください。気楽に読めます。

「いや、そうじゃないよ。ちゃんと演技力が上がる本が読みたいんだよ」

という自らの能力アップに貪欲な方はこちら。

僕が実際に読んで役立つと思ったオススメ演技書を紹介しています。

さて、僕のツイッターでは、ブログとは少し違ったテイストで演技や映画のつぶやきをしています。

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