三浦春馬さんおすすめ本「メソード演技」内容まとめ【五感の記憶と感情の記憶】

三浦春馬さんおすすめ本「メソード演技」内容まとめ【五感の記憶と感情の記憶】

この記事は、

・三浦春馬さんがおすすめしてた「メソード演技」ってどんな内容なの?

・読んでみようとおもったけど、めちゃくちゃ高くない?

・読んだけど、意味わからんかった

という方に向けてとにかくわかりやすく書いていきます。

この記事を読むとこんなことがわかります。

①この本のざっくりとした概要

②メソード演技練習方法その1「五感の記憶」やり方と効果

③メソード演技練習方法その2「感情の記憶」やり方と効果

どうも俳優をやっているヒロユキと言います。

僕は今年で俳優歴13年目になります。事務所に所属していないこともあり大きい作品には出ていませんが、それでもTVドラマ、映画、舞台、ラジオドラマ(製作、脚本、主演)など色々な媒体に出演してきました。

また、この13年間「演技とは」ということを考え続けてきました。その間にスタニスラフスキーシステム、リーストラスバーグメソッド、マイケルチェーホフテクニークなど様々な海外の演技論も学び身体に落としてきました。

さて、このメソード演技という本。10年以上前に購入して一度読んだきり、ずっと本棚で眠っていました。

今回、三浦春馬さんもこの本をオススメされていたこともあり、ブログで紹介しようと思って改めて読んでみました。

しかし・・・

「まあ、何と読みにくいことでしょう!!」

僕は長年メソッドを学んで成長してきたこともあり、「ふん、ふん、なるほど」と思う部分もあります。

ただそれでも日本語が読みづらすぎて、全然先に進みません。

「メソッドってなにそれ?」という方であれば、最後までちんぷんかんぷんなことウケアイの演技書です。

ただ、この本に書いてあることは演技において本当に大切なこと。

具体的な練習内容もいくつも書かれていて、自らの練習に取り入れたら「さぞ役に立つだろう!」と思わされます。

なのに、・・・う~~ん。読みにくい!!

そこでこの記事では、この読みにくい「メソード演技」という本をわかりやすくかみ砕きまくって解説していきます。

(注:本ではメソード演技と言っていますが、一般的にはメソッド演技と言われています。意味は同じです。)

この記事だけで全内容を解説するのは厳しいので、いくつかに分けて紹介していきますね。

今回は、メソッド演技の基礎となる「五感の記憶」と「感情の記憶」を解説していきます。

今ではなぜかプレミアがついていて気軽に買えないお値段になっているこの本。

まだ読んだことがないあなたには、買わなくてもざっくり内容や練習方法がわかるように書きました。

読んでみたけど途中でやめた or よくわからなかったあなたには、本の内容を理解するための補助としてこの記事をお役立てください。

そもそもメソッド演技ってなんなの?という方はこちらの記事に詳しく説明していますので、ご覧いただければと思います。

それでは、スタート!

演技書「メソード演技」の概要

この本は、全15章から成る演技書です。

内容としては、「はじめに」、「第一章 なぜメソードを……」、「第二章 演技術について」の3つの章と、

残りの13個の章に分けることができます。

前半の3つの章では、

「演技とはなにか」

「どのように学んでいけばいいのか」

「メソッド演技はその中でどう役に立つのか」を説明しています。

つまり

「演技とは本来〇〇であるべき」

で、

「メソッド演技はその目的に対して効果的だ」

と、この3つの章を使って言っているわけです。

そして残りの章では、具体的なメソッド演技の練習方法とその効果が書かれています。

読みにくさは本の冒頭から感じるんですが、よく読んでみると大切なことがたくさん書かれています。

例えば、

メソードは、役者の人間性の内部にある諸問題の解決を、助けることが出来る。
ただし、役者本人が真底から、その助けを求めている場合にのみだ。

くりかえして言うが、メソードは、演技における最終結果ではなくて、芸の頂点に達するためにたどる必要のある過程にほかならない。
p.14

ここからわかる通り、著者は本の冒頭で、メソッド演技は決してゴールではないと言っているんですね。

最高の演技をするための一つの過程だよと言っています。

他にはここも良いです。

「(前略)だから演技の実際的な定義は、まあ、つぎのように言っておけば安全かな。

舞台のうえでも完全なリアリティをつくりあげられること
。」
p.27

これは、メソッド演技の創始者、リー・ストラスバーグのセリフなんですが、この一言はとても重要です。

つい、〇〇っぽい演技で観客にもっともらしく見せるように演じてしまう俳優が多いです。

そして、それこそが演技だと思っている視聴者や観客も多い。

でもそうじゃないんだと。

完全なリアリティをつくりあげられることが演技なんだとここで言っています。

「それじゃあ完全なリアリティってなんなんだ」と思うかもしれません。

完全なリアリティとは、僕らが日常生活で体験している感情や行動の全てです。

楽しければ笑い、悲しければ泣き、喜んじゃいけない場面でなぜか嬉しくなってしまったのを表に出さないよう我慢し、本当はすごく辛いのに笑顔で対応したり・・・

こういった日常で、僕たちが当たり前のようにやっていることが、そのまま舞台の上でやれることが演技だと言っているのです。

このリアリティを作り出すにはいくつも障害があります。

観客の目があるから緊張するといった障害だけではありません。

セリフや演出といういわゆる段取りもあります。これは日常にはないものです。

作品を成立させるには不可欠ですが、これらにも役者は縛られてはいけません。

段取りを気にしていたら、リアルじゃないですからね。

また、当然ですが舞台上にいるのは役者本人ではありません。自分とは性格も動きもしゃべりかたも違う役としてそこにいるわけです。

だから日常と同じリアリティを舞台上で表現するということは、

①自分とは違う性格の人物を作り上げ
②段取りを全て頭に入れるも、本番ではすべて忘れ、自然に動いていたらたまたま出てくる状態まで持って行き、
③第三者から見られていることが気にならないレベルの深いリラックス

が必要です。

「そんなこと本当にできるの?」

と思われるでしょうが、このようになるために、俳優は長い年月演技の稽古をしていきます。

発声練習やセリフを覚えるというのは、俳優の仕事のほんの一部分にしかすぎません。

そして、この本の著者のエドワード・D・イースティは、

「この境地に達するためにメソッド演技が良いですよ」

と、この最初の3章で言っているわけなんですね。

ここで生まれてくる「じゃあメソッド演技ってどうやればいいの?」という疑問に対して、残りの13章で練習法を説明していく構成となっています。

この記事では、「第三章 五感の記憶」と「第四章 感情の記憶」について解説していきます。

メソード演技練習方法その1「五感の記憶」

「メソード演技」の著者エドワード・D・イースティは、メソッド演技の全ての練習の基礎となるのが、この五感の記憶だと言っています。

役者がさらに進歩するには、この基礎を築かなくてはならない。
もっともむずかしい課題さえも、その基本に「五感の記憶」が必要であるし、もっとも難しい演技問題も、通常、「五感の記憶」を完全に体得することによって、解決しうる。
p.40

さて、この五感の記憶とは一体何なのでしょうか。

先ほどの、演技とは舞台の上でも完全なリアリティをつくりあげることという言葉を思い出してください。

日常生活では、ほとんどの人の五感は正常に働いていると思います。

しかし、舞台上・カメラの前では、色々な外部のものによって注意が散漫になってしまい、「いま・ここ」にいることができません。

でももし舞台上で、匂いがあって、情景が見えて、音が聞こえて、触れられて、味がすれば、その世界にいることが信じられると思いませんか

舞台上でも五感がちゃんと働くようにする練習がこの「五感の記憶」です。

僕らは日常生活で「ここは夢かもしれない」と普通は思いません。当たり前のようにここにいて、日々を送っています。

五感の記憶を使うことによって、舞台上でも同じように、そこにいることが当たり前だと感じることができます。

作者は具体的な例をあげてこう説明しています。

たとえば、作家が要求しているからといって、重病や怪我の苦痛を、ただたんに口先で、「ここが苦しい」とか、「ここが痛む」とかとなえれば、まるで魔術のように、役者が実感できるなんてことは、まずありえない。

役者が苦痛を意のままに、よみがえらせるようになるまでには、その苦痛をこまかく段階にわけて、つくりあげる練習をかさねなければならない。
p.41

この「メソード演技」の中では、練習課題として「コーヒー」「日光」「歯痛」の3つを用意しています。

一つ一つの文章量が長いので、この記事ではそのうちの「コーヒー」だけを取り上げ、僕の言葉に代えてやり方を説明していきますね。

課題に取り組む前提として、これはパントマイムとは全く違います。

だから誰かに見せようという意識は無くしてください。自分の中だけで完結するものです。

また、一回目で感じられないのは当たり前です。全然感じられなくても気にせず先に進んで行ってください。

またもし、感覚が呼び起こされたとしても、それに固執せず、「おーきたなー」くらいで流して先に進んでください。

だいたいは「来た!」と思った瞬間にその感覚は消えます。

「感じよう感じよう」と思うと、感じられません。「来ても来なくてもいいやー」くらいがちょうどいいです。

五感の記憶 「コーヒー」

①まず、椅子に腰をおろし、眠かったらそのまま眠ってしまいそうな楽な姿勢をとります。

②腕、肩、首筋、目、こめかみ、口の周りなど、緊張が表れそうな箇所を全てリラックスさせます。

③想像上のテーブルの上に自分の好きなコーヒーカップ(コーヒーが飲めなければ温かいものなら何でもいい)があります。コーヒーカップのアウトラインを目で追っていってください。上のへりから下のそこまで。その後全体としての色合いと輪郭を眺めてください。

④次に、ゆっくりと手を伸ばし、人差し指を取っ手にかけて持ち上げてみてください。持ち上げる時の重さやバランスを感じてください。
持ち上げる時には親指も使っているはずですが、この時人差し指と親指は触れ合っていないはずです。間に取っ手があります。その部分の空間をあけておかなければいけません。

⑤次は、コーヒーカップを揺らしてみましょう。カップを傾けると、コーヒーは一方から他方へと動きます。その揺れ動きを感じてみましょう。きわめてゆっくりとやって感覚を呼び覚まします。

⑥次は熱さです。コーヒーカップの取っ手を通じて、コーヒーの熱さは感じ取れますか?
この熱さを感じながら、ゆっくりと口の方へ持って行きます。途中コーヒーの匂いがプーンと来るかもしれません。
もし来なくても、気にせずそのまま続けてください。

⑦ここで確認しましょう。身体のどこかに緊張は生じていませんか?意識してリラックスしましょう。
もうコーヒーカップは口のそばまで来ています。カップのへりを目で追い、中のコーヒーを見てください。
コーヒーが唇に触れる時、コーヒーの熱さの感覚が口から鼻にかけて広がっていきます。

⑧ゆっくりとカップを傾け、コーヒーをちょっとすすります。熱と香りと味はありますか?
繰り返しになりますが、全く感じなくてもOKです。頑張ってやろうとすると感じられません。

⑨さあ、最後いよいよコーヒーを飲みます。口の中に入り込んだコーヒーの熱と味がどう流れ込むか思い出してみましょう。両唇の内側、舌の下側、両頬の内側を濡らし、舌から喉の奥へと入っていきます。熱いものが入っていく食道や胃の感じも思い出してみましょう。
また、飲み込んだ後、唇のあたりにまだ残っていませんか?

おつかれさまでした。

この練習は、コーラのような炭酸でもできるし、お酒でもできます。色々試してみると良いと思います。

なんにせよ、実際には目の前に無い感覚を思い出す(作り出す)わけですから、一朝一夕ですぐにできるようなものではありません。かなり時間がかかります。

ちなみに、僕はこの練習かなり苦手で、数百回やってますがたまにしか感じません(笑)

メソード演技練習方法その2「感情の記憶」

次は感情の記憶です。

「感情の記憶」とは、「自己の過去の実生活をふりかえって、記憶されている感情を意識的につくりだし、舞台に造形されるべき役柄に、それを適用すること」をいう。
p.66

本にはこう書かれています。

平たくいうと、「自分の記憶を思い出して、役の心情と合う様にすり合わせましょう」ということです。

個人的に言うと、役作りで一番きついのがここで、そして時間も一番かかります。

よくメソッド演技で死亡したとか精神的におかしくなったという話が出てきますが、それはこの「感情の記憶」が原因です。

とはいえ、メソッドをやる上で、この過程を飛ばすわけにはいきません。むしろ「メソッドって何?」って聞かれたら一番最初にこれが上げられるくらい重要です。

さて、それではなぜこの感情の記憶が重要なんでしょうか。

理由は、またあの演技の定義から考えてみましょう。

演技とは舞台の上でも完全なリアリティをつくりあげること

先ほどの「五感の記憶」をやることで、想像上の世界に自分が存在していることを信じられるようになります。(今はまだできなくてもいつかはなります)

しかし今のままでは、役の感情については、「こんな感じなのかな?こういう想いなのかな?喜怒哀楽のどれなんだろう?」くらいの薄っぺらいものしか作れません。

それでは到底、役がそこに生きているとは言えません。

そこでメソッド演技では、自分の過去を思いだして、役の真の感情に共感していきます。

この共感が非常に大事。

役作りとは、役への共感に始まり役への共感に終わると言っても過言ではありません。

この共感するための方法を「感情の記憶」というわけです。

この「メソード演技」の中では、感情の記憶についてこう書かれています。

役柄の感情に合わせて反応するように、自分の感情を訓練するのが、役者のなしうる最上、至善のことなのだ。

(中略)

実生活で味わったことのある感情はすべて、独創的な深みを帯びて、舞台に再現できるようになる。
p.67,p.68

この説明だけ読むと、「自分の過去の感情を使うんだ!」と勘違いしてしまうかもしれません。

実際はそうではなく、自分の過去の感情を引っ張り出した後に、役の想いと結び付ける必要があります。

なぜなら、作品の中で生きているのは役であり、役者ではないからです。

役の想いと結び付けずに、役者の過去の出来事だけで演じようとすると、1シーンだけなら問題ないことが多いですが、複数のシーンにまたがる場合必ずどこかに違和感が出てきます。

具体的には、自分の過去と、役の動作や心情が重なっていない感じを覚えます。

鋭敏な観客は気づくでしょうし、それ以上に自分の中で「うまくはまってない感覚」が生まれてしまいます。

結果、役として生きれません。

さて、それでは実際にどうやって「感情の記憶」をやるのか「メソード演技」に書かれている課題を紹介します。

感情の記憶 課題

やる前に心得ておくべきこと

①最愛の人の死のような、精神的苦痛を引き起こす経験はすくなくとも七年たったものを選ぶこと。
そうすれば、まだコントロールできる。
②子供のころの経験は、非常に力強い。
③くっきりした印象として心に残った珍しいものを選ぶべき。
④その体験がもしもう一度起こったら、きっと涙が流れるだろうと、思えるものを選ぶ
⑤レッスンの初期の段階では、教師の監督下で、経験を物語ってみるべき。

正直メソッド演技には危険性が伴います。特にこの感情の記憶に関しては、精神的にやられてしまうこともあるので、上の⑤のようにできれば監督者がいる状態でやるのが望ましいです。

こちらの記事に書きましたが、メソッドを使って役作りをしていて、僕も実際に精神的に不安定になったことがあります。

だから、自殺者が出たり、オーバードーズに走ったりするのも僕にはよくわかります。

アメリカではそうなってしまうことを防ぐために、ほぼすべての(売れてる)俳優には、個人的にカウンセラーがついています。

今回は、「メソード演技」の本に書いてある課題内容を、やさしい言葉に言い換えて解説しますが、出来れば最初は一人でやらない方がいいと思います。

それでは具体的なやり方を説明します。

①まず、椅子に腰をおろし、眠かったらそのまま眠ってしまいそうな楽な姿勢をとります。

②腕、肩、首筋、目、こめかみ、口の周りなど、緊張が表れそうな箇所を全てリラックスさせます。

③どの体験を思い出すか決めます。ここがぼやけてしまうと、後々焦点を絞りにくくなってしまいます。彼女に振られた渋谷のドトールの二階(泣)とか、具体的に決めましょう。

④五感の記憶を使って体験したときの状況を思い出します。たとえば、もしある一室で起こったのなら、その部屋で見たものを思い浮かべます。部屋が暖かかったなら、どこでその暖かさを感じ取ったのか、どんな色が目に映ったか、どんな匂いがしたのか。

④もしそれが屋外だったら、太陽、空気、風、雨、温度などを思い出しましょう。

⑤目に映ったもの、聞こえたものを具体的にしていきます。「他にも男の人がいた」ではなく、どんな体形で、髪型はどうだったか、そのとき聞こえていた声、音はどんなものだったか。音の高低はどうだったか。具体的に。

⑥あなたが触れたもの、あなたに触れたものを具体的に感覚として感じます。「机に触れてます」ではなく、指先のほこりの感じなど具体的に意識を働かせます。

⑦もし痛みの感覚があるのなら、それも具体的に思い出します。痛みの位置はどこか、鈍い痛みか鋭い痛みか

⑧感覚の対象物を、思い出せるだけ思い出したら、そこで終わりです。

お疲れさまでした。

お読みになって感じられたと思いますが、この「感情の記憶」も五感の記憶を元に構成されています。

来る人にとっては、この五感を思い出しているうちに感情も蘇ってきます。

つまり、五感の記憶が十分にできないと感情の記憶もできないということです。

「おっと、それじゃ難しいな」と思いましたか?

大丈夫です。前述したとおり、僕も五感の記憶は苦手でほとんど感じられません(笑)

だから僕は五感の記憶から感情の記憶をやったこと(つまり上の流れ)は数えるほどしかありません。

ちょっと本の内容から逸れますが、僕が、過去の記憶を引っ張り出すときは「カラオケ」か「ノート」です。

どういう練習かと言うと、カラオケでは、自分の過去と役の想いが重なりそうな歌を、自分の知っている曲の中からピックアップし、とにかくカラオケでシャウトします。

振られた役だから失恋の歌とか自分に自信がないから鬱っぽい歌とか、ざっくりでOKです。

また上手く歌う必要は全くなく、大きい声を出すことの方が大事です。

感情が立ち上がりさえすればOK。

その立ち上がった感情に引っ張られてその当時のことを思い出すことができます。

今でも本番前は週5~週7でカラオケに行って、これをやっています。

次はノート。ノートに、役の想い、役の過去、自分の過去、それらを混ぜたものを書き殴ります。これも一番重要なのは、書いていて自分がノれるかどうか

書き方や書く内容なんてどうでもよくて、1ページ丸々、「好きだ好きだ好きだ・・・・・」で埋め尽くしてもいいし、「殺してやる!!」で埋め尽くしてもいい。

どうせ誰にも見られません。仮に見られたら死にたくなります。

ノートを書く方法については、別に記事にして詳しく説明してありますのでこちらをどうぞ。

本の内容からは逸れましたが、僕が言いたかったのは、五感の記憶ができなくても過去の感情を使うことはできるということです。

役作りでここが一番苦しいところですが、役の本当の気持ちが心の底からわかったときは、俳優しか味わえない喜びがあります。

是非監督者の元で練習に励んでみてください。

まとめ

この記事では、演技書「メソード演技」のざっくりした構成と、五感の記憶、感情の記憶を取り上げました。

どちらもメソッドを代表とする練習方法です。

特に感情の記憶の方は、メソッドと言えば、これ!と言えるものです。

少し内輪ネタになってしまいますが、感情の記憶では、役の気持ちに共感するために、自分の過去から似たような記憶を掘り出すと言いましたよね?

だから、僕が学んでいたところの先生は、俳優業をスタートして3年以内の生徒には、殺人者や、身近な人が死んだような役柄は決してやらせませんでした。

もし仮に役に近づけた場合、対処の方法が経験からわかっていないと危険だからです。

映画でもTVドラマでも舞台でも、人の生き死にが描かれる作品が多いですが、これをガチで演じるには役者の負担がとても大きいし、生半可な演技力じゃできないよという話でした。

「メソード演技」の次の練習方法「リラックス」と「集中」についての記事はこちらです。

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