演技力を伸ばしたい方向け歌い方二選「俳優の基礎練」

演技力を伸ばしたい方向け歌い方二選「俳優の基礎練」

どうも俳優で旅人ヒロユキです

前回は緊張をとりたい人向けに歌の歌い方をお伝えしました。
まだの方はこっちの記事も見てみてくださいね。

今回の記事の内容は、

俳優・女優、演者の皆さんがより役のセリフの端々に繊細になれて、セリフに感情を乗せやすくする練習方法を説明します。

ですので、前の動画より専門的な内容になっています。

演者の方はこのまま読んでいってください。

そうでない方は他の記事をお楽しみください。

それでは!今日お伝えする練習方法2つはこれだ!

1.たそがれ

2.歌詞を短く区切って繰り返す

順番に説明していきますね。

たそがれ

前回の記事でお話した、原曲崩壊!ジブリッシュで作曲と同じく、音程がずれても気にしないでやりましょう。
このたそがれは、声を前にも後ろにも出さず、口の中だけ、もしくは口の周囲でぼそぼそ、抑揚をつけずに歌う練習です。


記事最後の動画で実演していますので、動画で見てみたい方は 1:20くらいから見てみてください。ただし(今気づいたんだけど)BGMが大きすぎて歌詞が聞き取れない!!!ww

あ~、小声でボソボソ歌ってるんだなって脳内補完してくださいw

曲はなるべくスローテンポなものを選びましょう。
抑揚をつけないので、音程が実際のものとずれてしまいます。それはかまいません。

コツとしては、完全に棒読みではなくて、ちょっと歌ってみようとはするけど、原曲の高さに届くまであがりきる元気が無くて、口の周りで音が消えてしまう感じです。

まさに、たそがれ。

どういう効果があるのかは、これはもうやってみないととわからないと思うんですけど、外側に発しようという気持ちがないからか、歌詞に意識が集中されて、
より心にきます。

このたそがれを使って、このしゃべり方をマスターしようとか、こんな役をもらえたら使えるねってわけではなくて、

どんな役においてもセリフの意味を身体に浸透させやすくし、新しい解釈の発見に使える練習方法です。

それでは、二つ目。

歌詞を短く区切って繰り返す

もう、これは名前のまんまなんですけど、同じ部分を何度も繰り返し歌います。

たとえばスピッツで、
♪きみとでーあーーったきーせーーつがーー
っていうサビの部分があると思いますが、
ここまで歌って繰り返すのだと長すぎます。

♪きみと
ここまでくらいでいいです。
で、この3文字を納得できるまで歌いこんだら、次に
でーあーーった・・・っでーーーあ くらいまでですかね。
とにかく短く区切る。

そして、この練習に関してだけは音程とリズムを意識してください。
原曲を聞いて、それにぴったり合うように何度も繰り返してからはじめるのがbetterですけど、この練習の効果を求めるだけであれば原曲とずれていてもかまいません。

この練習の目的は、セリフに感情を乗せやすくすることです。

だから、さっきの曲でいえば、
きみと
という部分を何度も繰り返し自分が一番しっくりくる歌い方を探します。
ここでは原曲と完全に変わっていてもかまいません。
“き”にアクセントもってくるのか、伸ばすのか
とにかく自分が一番のれる歌い方を探していく。

でーあーーったでもおなじく
でええええあああったなのか、であああ裏声ーーー!!!ったなのか
何度も短く繰り返して、歌詞に自分の感情が上手くのるところを見つけていきます。ジブリッシュで楽しいところ見つけるのと同じですね。

記事下の動画では4:05くらいから解説しています。

とにかくジブリッシュが基本です。ジブリッシュはむちゃくちゃ言葉なので言葉自体に意味はなかったけど、この練習は言葉に意味があるので、少し実際の演技に近づいてきました。
この練習をすることによって、いざ役をもらってセリフを発するときに、この役はこう言うだろうなっていうヒントが見つかりやすくなります。

でもあれですよ!この役はこう言うだろうなって練習中に気がついたとしても、そのイメージにしがみついちゃだめですよ!

今お話してるのは、あくまで「練習中に」気がつきやすくするための方法です。
本番は練習中に作った設定やセリフの読み方は「全て忘れて」、まっさらな状態で臨みます。

相手の言動に反応して出てくる言葉がたまたま全部セリフどおりだったって言う状態が理想です。

だからこそ役作りにクソほど時間と労力をかけて身体に役の根幹を落としておくことが大事です。セリフ丸暗記だと固定した演技になってしまうけど、根幹だけなら自由に動ける。

はい、すっかり歌い方から離れちゃいました。

話を戻しますと、
たそがれも、短く区切って繰り返すのも
そのまま本番に使うためのものではないです。
今までお伝えしてきたジブリッシュも、ただ過去を思い出すのもそうです。
セリフの練習とか、声を舞台奥まで届かせるとか、腹式呼吸とかそういうのではなくて、基礎の基礎。そしてそれが絶対に必要。


俳優っていうのは身体、思考、精神を俳優という仕事をするために特化させていくのがまず大事なんです。

信じ込みやすくて、大きく躊躇なく動けて、繊細な意識の使い方ができて、感情の触れ幅が大きくて、衝動が強い。

そうなるためにいくつもの基礎錬を継続していかなければいけません。
それが基本中の基本。
セリフの言い方なんて最後の最後のそのまた最後です。

はい、それでは(めっちゃ脱線したけど)今日は
たそがれと歌詞を短く区切って繰り返すをお伝えしました。

俳優のあるべき姿の話をしましたが、これは詳しく語りたいので、別の記事でしっかり話すことになると思います。

それではまた!バイバイ!!

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